下馬近辺にあるアットホームなカフェ"gardenn"で、過去3回開催し御好評頂いた"ShimoumArt"とは、今回のショーはいくつかの点で異なります。
前回のような4名ではなく、12名のアーティストを紹介することと着眼点の違いです。これは言うなれば、私の現代アート作家、特に若手日本作家に魅了され発展し続けたコレクション展です。
私は、ここで紹介する12名それぞれの表現に感銘を受けてきました。今回展示するものは、彼らのほんの一部の作品ですのでカテゴライズ(類別)するのは難しいでしょう。彼らには、独自な手法と私有の表現があることに、私はとても早い段階で気づきました。それら多様性が価値基準となり(海外で注目を得て紹介されているものは別として)その原動力やテクニックは、日本文化や伝統に根付いるように思えます。
本展覧会では、各アーティストの新作2点と一緒に私のコレクションをお見せいたします。それは、あるイラストレーション作家にとってはスタイルがどのように変遷し、また新たな制作意図が湧いているのかを垣間見えるでしょう。
今までの"ShimoumArt"は、カフェ"gardenn"へいらしたゲストがコレクションを通じて、アートに触れ、そしてアーティスト、更にはコレクターとの出会いを与えてきました。このショーでは私が作品収集している間に、アートシーンを学び、比較的短い期間を通していかにコレクションを形作っていったのかを明らかにしています。コレクションからの作品とアーティスト達の新作を一緒に展示し、ギャラリーや美術館だけではなく、カフェや自分の家のような身近な場所でもアートと触れ合えるという可能性を提示する事で、コレクターの持つ可能性の幅を広げられたらと思います。
カフェ"gardenn"のオーナーである天野太雅さんが心を込めてサポートした、通常のギャラリースペースではない空間でゲストとアーティストが出会える場所を作り上げようと言うアイディアは、アーティストにも喜んで受け入れられたのです。
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